新居浜まつり

　10月中旬の３日間に新居浜市内全域で行われる秋祭り。金糸銀糸で飾られた太鼓台とよばれる巨大な山車が主役の豪華絢爛で勇壮な男祭りです。
　全長10ｍ超、高さ5ｍ超（交差点などでは電線が邪魔になるほどの高さ！）の巨大な太鼓台が地区を巡行し、かきくらべが行われる際には大勢の観客が見物するなかタイヤが外され百数十人のかき夫（かきふ･太鼓台のかつぎ手のこと）によって約２．５トンの太鼓台を差し上げます。
　市内には約50台の太鼓台がありますが、数地区に分かれて運行するため、特別なイベント時を除けば全部が一ヶ所に集まることはありません。とはいっても十数台も集まれば大太鼓（この場合は太鼓台の中におかれる楽器としての和太鼓のこと）の腹に響く重低音などもあってその迫力はかなりのものです。
　阿波踊り、よさこい祭りとともに四国三大祭りのひとつで日本三大喧嘩祭りにもその名を連ねています。

山根グラウンド

　上部地区の太鼓台十数台が集まりかき比べを行います。集まる台数の多さ、見やすさなど新居浜で祭りを見るならとりあえずここは外せないでしょう。比較的穏やかに祭りが進行することが多いですが、数年に一度激しい喧嘩が起こります。グラウンド（石垣を含む）は昭和の初め住友社員の勤労奉仕によって造られたものでそれ自体が貴重な文化遺産でもあります。

一宮神社(いっくじんじゃ)

　川西地区の太鼓台が集合する由緒ある神社。境内が塀で囲まれており敷地が比較的狭いこともあって人でごったがえします。毎年のように小競り合いもあり太鼓台が不規則な動きをした時など足腰の弱い人などは特に注意が必要です。市役所通り南側の参道はお祭り期間中『一宮の杜ミュージアム』となり有料の桟敷席が設けられます。